2025.06.29 Sunday
あの人は、ずるい人だ。私はいつも困らせてばかりで、幸せを全部引っかき回して壊そうとして、それでも最終的にはなんでもない顔をしてついてくる。
「普通じゃないよ、そんなの。」っていくら言ったって、「うんそうだね、普通じゃないよ私は。」としか返ってこない。もはや定型文だ。
歪みきったものの先に何を見出してるかって、そりゃ、幸せなんだけど、その幸せを自ら壊して回っていく私を抑え込みつつあらゆる手段を使いながら(尤も、それを本人が自覚しているかはさておき)、元の通りとまでは言わないまでも、「カタチ」にしていく。
そもそも、「壊れたらまた組み直せば良い」って言っていたのは当の私であり、そういいつつも「壊す」側に回っている。何も壊したくて壊しているわけじゃない。そりゃそうさ、壊した先には何にもないんだから。でも「なぜか」カタチになって戻ってきている。
あの人はとても不思議な人だ。その魅力は私にしかわからなくて良い。なんかそんなようなことを本人にも言われたけど。「貴方は私にしかわからない魅力がある」なんて。
「一途でなにが悪い?」
「・・・。」
その魅力は、素敵さは、美しさは、誰にだってわかるはずもない。だって、私達は――――
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