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獣王になりたいとらねこ

小田島常陽とNullの長文Twitter的共同ブログ。
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正義とはなにか
日曜日の朝である。
私はあまりテレビを見ない。見るといっても、野球中継とニュース以外の番組は自発的に見ることがほとんどない。
そんな私だったが、今朝はなんとなくテレビをつけたら放送されていた「キミとアイドルプリキュア」をぼんやりと見ようと思った。
プリキュアはNull氏が好きだと云っており、心の中でそのような事も思っていたからだろう。

私はNull氏以外にも身近にそれが好きだという人がいる影響で、ぼんやりとした概要は説明できるくらいにストーリーは理解している。

内容としては大まかに、「輝く物を良しとする正義、それを強く憎む悪が存在する世界で、悪は輝く人々の幸せを壊して世界を暗黒に包もうとするものの、正義によって企みは阻止される」という物語だと思っている。

今回は悪と正義が戦わずに対話をする場面があった。
「そんな厚着をしていては熱中症になる」
と汗をかいた悪にハンカチを差し出す正義。そしてこう告げる。
「もう、キラキラを壊すのはやめにしないか」
しかし悪は頑なに、
「キラキラ輝くものは目障りだ」
と拒む。その後悪は幸せな人間の輝きを奪い始める。

このやり取りに私は深く考えさせられるものがあった。
幸せそうにしている人間の輝きを奪うことで、生まれるものとは何か。世界を闇に包むことで、幸せになるのは誰か。
私も自分が大変な肉体的・精神的苦痛を覚えた経験があることから、心を極限まで病むと「幸せに生きている人間が憎たらしい、壊してしまいたい」と考えてしまうことがあった。

ただ、このやり取りの正義の放つメッセージから、
「皆がキラキラと輝いていてほしい、幸せで居てほしい」
という強い思いを私は受け取った気がする。

誰一人幸せになってはいけない人間は居ないのだと。
正義は悪にすら優しく手を差し伸べる時がある。
正義があるからこそ悪があり、悪があるからこそ正義があるとは云うが、それぞれ平等かつ公平に、幸せになる権利はあるのだと。

私は今自分のできる仕事をすればいい。それぞれに役割はある。
そんな事を思いつつ、少し頬が濡れていることに気がつく朝だった。
| 小田島日記 | 10:07 | comments(0) | - |